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当センターのデザイン支援室では、中小企業のデザイン活用に向けた技術指導相談やデザインマッチングサイト「と、つくる」の運営、ひろしまグッドデザイン賞の実施等を行っています。
今回は、技術指導相談の事例について紹介します。
■相談企業
株式会社Jewelry伊藤
昭和52年創業の宝石店です。同社は、宝石をテーマにした食べる宝石スイーツ店「ビジュエルパフェ」をプロデュースしており、店内での飲食のほか、焼き菓子の製造・販売を行っています。
▷ビジュエルパフェ - 広島市にある宝石店直営の食べる宝石スイーツ
■相談内容
ビジュエルパフェのオリジナル焼き菓子「プレスパフェサンド」は、宝石を手にしたときの心躍る気持ちをスイーツで届けたいという想いから生まれました。1月から12月の誕生石をイメージしたクリームを閉じ込め、材料一つ一つにもこだわり抜いた商品です。しかし、その商品自体の良さをパッケージや外箱で伝えきれていなかったため、その課題解決について相談がありました。
写真:パッケージリニューアル前のプレスパフェサンド
■支援内容
同商品は、誕生石をイメージしたクリームを挟むというコンセプトや味はとても良く、パッケージをリニューアルすることで売上の増が見込まれたことから、当センターはデザイナーとの協業を勧めました。しかし、同企業はこれまでデザイナーとの協業経験がなく、デザイン費も掛ることから、協業について悩まれていましたが、当センターの技術指導相談を受け、デザインの重要性を理解することで、デザイナーとの協業を決断されました。
パッケージリニューアルに掛る費用については、社長自ら、「令和の虎(※)」への出演やクラウドファンディングサービス「Makuake」への出品により捻出されました。社長のこの熱い思いに応えるために、デザイナーは試行錯誤を重ねた末、新パッケージを完成させました。商品の良さはもちろん、店舗の雰囲気や世界観を表現できるデザインになっています。
※一般企業家が事業計画をプレゼンテーションし、投資家が出資の可否を決定するyoutube番組
写真:パッケージリニューアル後のプレスパフェサンド
■成果
同企業は、プレスパフェサンドの他にフィナンシェについてもデザイナーとの協業による新パッケージへ切り替えを行い、販路拡大に向けて取り組まれています。現役秘書が厳選した手土産・贈り物・ギフト -接待の手土産「ぐるなび」のサイトに新パッケージのフィナンシェが掲載されており、そのサイトから新規注文が増えているという嬉しい報告も受けています。
当センターとしましては、同企業にデザインの重要性を理解していただき、デザインをコストとしてではなく、ブランド価値の向上に寄与する投資として捉えていく考えを持っていただくことが出来たと考えています。
写真:パッケージリニューアル後のフィナンシェ
▶現役秘書が厳選した手土産・贈り物・ギフト- 接待の手土産|ぐるなび
当センターのデザイン支援室では、このように技術指導相談を通して中小企業の課題解決に向けた支援を行っています。デザインの技術的な相談だけではなく、相談内容に応じた幅広い支援・助言を行っていますので、お気軽にご相談ください。
工業技術センター デザイン支援室
TEL : 082-242-4170(代表)
E-mail : design@itc.city.hiroshima.jp