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技術情報の提供「CNC三次元測定機による形状測定について」

 広島市工業技術センターに新規機器「CNC三次元測定機」が2024年3月に導入され供用開始しました。この測定機は利用者の使い勝手を向上させるために、測定プログラムの自動生成機能を備えています。

 今回は、測定プログラムの自動生成機能を使った一例として、CADデータと非接触レーザープローブで測定した全体形状を比較し、評価する一連の流れについて御紹介します。

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測定に用いた試料

  

測定機の概要

CNC三次元測定機

(株)ミツトヨ CRYSTA-Apex V9106-571(除振台仕様)

 今回使用したセンサー及びソフトウェア

 センサー:非接触式レーザープローブ  SurfaceMeasure 1110

 ソフトウェア:MSURF(MSURF-Plannerのオプション付き)

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CNC三次元測定機

 

測定の流れと評価

1 CADデータ準備

 STEP又はSAT形式のCADデータを準備し、測定機に読み込みます。

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CADデータ

 

2 座標合わせに用いるデータを測定します

 試料の測定の開始点と終了点を決め、試料をマニュアル測定し、座標合わせ用データを取得します。

 形状が複雑でなければ、マニュアル測定だけで十分な場合もあります。

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試料のマニュアル測定

 

3 座標合わせを行います

 座標合わせデータとCADデータが一致する点を指定し、N点アライメントの機能により座標合わせを行い、測定機に試料の位置を設定するためにワーク座標系を作成します。

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ワーク座標系の設定

4 測定プログラムの自動生成

 MSURF-Plannerの機能を使います。

 作成したワーク座標を読み込み、対象のCADデータを選択し、マクロ生成ボタンをクリックすることにより、測定プログラムを自動生成します。

 自動生成したプログラムはソフトウェア上で模擬動作させ、センサーと試料の衝突チェックが行えます。

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MSURF-Plannerによる測定プログラムの自動生成

 

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アニメーションによるプログラムのチェック

 

5 全体形状測定

 自動生成した測定プログラムで、実際に試料を測定します。

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試料全体形状の測定

  

6 測定結果の評価

 測定は多くの点データとして取得されているので、フィルタリングにより不要な点データを削除します。

 上記の処理を行った点群データをCADデータと比較し、その差をカラーマップ表示することができます。

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測定結果の評価

まとめ

 測定プログラムの自動生成機能を使った非接触レーザープローブによる試料全体形状の測定について御紹介しました。測定プログラムが自動生成できることにより、測定の手間を大幅に減らし、これまでよりも簡単に測定することができます。

 興味がありましたら、以下までお問い合わせください。

問い合わせ先

工業技術センター システム技術室
TEL : 082-242-4170(代表)
E-mail : kougi@itc.city.hiroshima.jp

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