中性子とマイクロ波を利用したコンクリート水分量計測法の検証

田中　秀樹、泉田　福典^*、藤田　浩史^**
　　　　　　　　　　

　フレッシュコンクリートの水分量は、コンクリートの強度および耐久性などに大きな影響をおよぼすことはよく知られている。これを計測する手法として、さまざまな方式が提案されており、本研究で実施する中性子ならびにマイクロ波を利用した水分量計測法もその一つである。これまで、個々の方法を用いた報告例は多いが、中性子とマイクロ波を相互に体系づけた研究はなされていない。そこで、同じ配合計画のもとに製作したフレッシュコンクリートに対し、中性子とマイクロ波それぞれの手法で水分量を計測し、相互の適用性について検証した。

 It is well known that strength and durability of concrete are greatly influenced on a moisture in fresh concrete. Though various types of method have been suggested for measuring the moisture in the fresh concrete using each neutron or microwave system, independently, the systematic researches have not be reported. In this study, both neutron and microwave systems were used, simultaneously, and the moisture level of the fresh concrete were measured.